精電舎電子工業の「あゆみ」

「精電舎製作所」から
「精電舎電子工業」へ

当社は大正13年、精電舎製作所として東京都台東区鳥越で開業。有線無線通信機の製造販売を開始し、日本放送協会など放送技術に大きく貢献しました。戦後、プラスチック業界の急速な発展に即応して、高周波ウェルダーと高周波ミシンの研究製作に着手し、プラスチック加工へ電磁波エネルギーの応用開発をスタートしました。同部門の業況拡大に伴い、昭和31年7月、精電舎電子工業株式会社を設立、日暮里に工場を新設し生産体制を整備しました。

1924年
(大正13年)
精電舎製作所を台東区鳥越で開業。有線無線通信機の製造販売を開始。
1953年
(昭和28年)
株式会社精電舎製作所を創業。高周波ウェルダーの開発、製造。ビニール製品の高周波加工を手がける。 
1956年
(昭和31年)
精電舎電子工業株式会社を設立。日暮里に工場を新設。

世界初の超音波プラスチック溶着機を発表

昭和36年、東京国際見本市で、世界初の超音波プラスチックウェルダーと超音波ミシンを発表。これは当社特許 No.250121「超音波発熱接着法」に基づくもので、すべての熱可塑性樹脂を加工でき生産性が高いなど、広く利用されるに至りました。昭和45年、本社を日暮里に移転し、研究開発・製造・販売・サービスを有機的に一体化し、総合メーカーとしての基盤を固めました。昭和48年、第3のエネルギーとして炭酸ガスレーザーを、昭和52年には高周波エネルギーの新たな応用として電磁誘導ウェルダーを開発、昭和59年には業界初のプラスチック専用 NC レーザ加工機をジャパンプラスチック1984に発表しました。
ここに波の御三家、電波・音波・光波のプラスチック加工への利用技術を総合的に確立するに至りました。

1961年
(昭和36年)
世界で最初に開発した「超音波プラスチックウェルダー」「超音波ミシン」を東京国際見本市で発表。 
1970年
(昭和45年)
本社を日暮里工場に移転。
1973年
(昭和48年)
炭酸ガスレーザーの販売を開始。
1977年
(昭和52年)
電磁誘導ウェルダーの販売を開始。
1984年
(昭和59年)
業界初のプラスチック専用NCレーザ加工機をジャパンプラスチック1984で発表。
1985年
(昭和60年)
新社屋を落成。総合メーカーとしての基礎を整備。

システム・デジタル技術分野へ

昭和60年、日暮里工場を拡張し本社工場ビルを新築する一方でシステム技術やデジタル技術に注力、事業基盤と技術基盤の更なる拡充に着手しました。各種自動化システムや複合加工システムをはじめ、平成元年にマイコン制御全自動貴金属チェーン溶接システムやマイコン制御防水シート溶着機などを相次いで開発、平成6年には溶着監視装置や画像応用計測分野にも進出しました。

1989年
(平成元年)
マイコン制御全自動貴金属チェーン溶着システムを開発。デジタル技術を応用した溶着システムの開発に注力開始。
1994年
(平成6年)
高速異物検査装置を開発。画像応用計測などの品質管理システムの開発に注力開始。

技術を結集させた次世代機「Σシリーズ」登場

平成8年、それまで培ってきた膨大な当社の蓄積技術やノウハウに、最新のセンシング技術やコンピューター技術を統合した次世代コンセプトマシンである、デジタル制御超音波ウェルダー「Σシリーズ」を開発しました。これにより従来不可能とされていた高品位溶着や精密溶着を実現するなど、多くの新機軸を生みました。また、新発想の熱板溶着機や振動溶着機などをも開発し、技術領域を拡充しました。

1996年
(平成8年)
次世代コンセプトマシンとなる、デジタル制御一体型ウェルダー「SONOPET Σシリーズ」および
初代溶着管理ソフトウェア「SigmaWin2 シリーズ」の販売を開始。
振動溶着機、熱板溶着機など大型溶着機の販売を開始。
1998年
(平成10年)
半導体レーザ溶着機を開発。
1999年
(平成11年)
高密度電子回路用自動布線機を開発。 ロボット搭載型レーザ発振器 LHUを開発。
2000年
(平成12年)
超音波金属接合機の販売を開始 ロードセルによる荷重制御に対応した「SONOPET Σ600S シリーズ」の販売を開始。
2002年
(平成14年)
外観検査装置を開発。
2004年
(平成16年)
ISO14001環境マネジメントシステムを認証取得。
2006年
(平成18年)
超音波ウェルダーSONOPET 300Sシリーズの販売を開始。
2007年
(平成19年)
デジタルアンプを搭載した、次世代型超音波ウェルダー「DΣ」を開発。超音波溶着もいよいよ新たな段階へ突入。
2008年
(平成20年)
高速超音波ミシンSONOPET 1205BFC/RWの販売を開始。
2009年
(平成21年)
デジタル発振回路を搭載した超音波ウェルダSONOPET x5Dシリーズの販売を開始。
全機種にエネルギーモードを搭載。自動機組み込みにも適し、用途は多種多様なハンディタイプ。専用プレスもラインアップ。
2010年
(平成22年)
医療用チューブおよびバルーンカテーテルの溶着用に開発した、「MS-B01」および「MS-TK100」を MEDTEC2010 で発表。
以後、MSBシリーズを順次開発。超高速回転式ウェルダー RL/RWシリーズを開発。

フルデジタル制御タイプ「SONOPET Jシリーズ」販売開始

平成26年、小型・軽量化を追求したハイスペックモデルが登場。デジタル定振幅制御・周波数サーチ機能を始めとした次世代フルデジタル制御タイプ「SONOPET Jシリーズ」は、溶着管理ソフトウェア「J-Tool」との連動により“溶着工程の見える化”を実現しました。

2013年
(平成25年)
Ethernet(LAN)や USB に対応した、フルデジタル制御タイプ超音波ウェルダーSONOPET Jシリーズの販売を開始。
溶着管理ソフトウェア「 J-Tool」の提供開始。J-Tool との連携することで、生産の全数管理も対応可能になった。
2015年
(平成27年)
超音波ウェルダーSONOPETx6Dシリーズの販売を開始。Ethernet 対応モデルが新登場。
x5シリーズの時間、エネルギー、連続設定選択に加え、
溶着時のピークパワーで発振停止するピークパワー、AND/OR制御が可能。
2016年
(平成28年)
インパルスウェルダー TPH シリーズの販売を開始。

世界初、周波数切り替え機能搭載「SONOPET JⅡシリーズ」
をIPF2017にて発表

平成29年、“生産性は加速する”をコンセプトに開発された超音波溶着機「SONOPET JⅡシリーズ」を発表。USB/LAN接続に加えて産業用ネットワークまで、汎用・産業用どちらのネットワークにも対応しました。また、スマートデバイス用アプリ「JⅡ Plus」を開発。スマートフォンやタブレット端末を接続して、溶着条件やシステム設定、モニタリング等の操作が可能となりました。

2017年
(平成29年)
超音波ウェルダー J シリーズの機能を継承し、世界初となる周波数切り替え機能を搭載(オプション)。
産業用ネットワークや Bluetooth に対応した小型機「SONOPET JⅡシリーズ」を IPF2017 にて発表。
ナノ秒レーザの販売を開始。ナノ秒 CO2レーザ発振器を開発。
2018年
(平成30年)
超音波溶着機SONOPET JⅡシリーズの販売を開始。
超音波溶着機SONOPET JⅡシリーズが世界発信コンペティション製品・技術部門 特別賞受賞。
バルーンカテーテル溶着機 MS-B が平成30年度関東地方発明表彰 関東経済産業局長賞・実施功績賞受賞。
2019年
(平成31年)
ISO9001取得。
2020年
(令和2年)
室蘭工業大学内に研究開発拠点を開設。
2022年
(令和4年)
千葉県柏市にて新工場の稼働を開始。生産体制・研究開発体制を一層強化し、更なる発展のための基盤を整備。