高周波誘導加熱装置 UHTシリーズ

高周波誘導加熱装置 UHTシリーズ
高周波誘導加熱装置 UHTシリーズ
高周波誘導加熱装置 UHTシリーズ

1概要

カテゴリ
高周波応用技術
製品分類
高周波誘導加熱装置
高周波誘導加熱装置は高周波誘導加熱の原理を応用し、「直接加熱」や「間接加熱」を行うための装置です。金属を非接触で加熱し、樹脂へのインサートが行える他、焼嵌め・焼鈍・焼入・ろう付けや樹脂の溶着に使用できます。
ガスや火などを使用せず金属加熱するため、火災のリスクを低減します。また作業場の空気を汚すこともありません。
500W~5kWまで充実したラインアップ。

2製品の特長

・ヒーターと比べ消費電力が少なく、コストパフォーマンスに優れる
・鉄材だけでなく、真鍮の加熱にも対応可能
・小型、軽量、省スペース
・自動機組込にも柔軟に対応

3製品詳細

※機種により機能が異なります。

M6真鍮製ナット加熱 400℃までの到達時間比較
出力調整ボリューム

高周波出力を段階的に調整可能です。

コレクター電流計

発振時の負荷をアナログメータでモニタ可能です。

発振制御入力コネクタ

スタートスイッチや外部システムからの発振信号を入力することで発振を開始します。

アラーム出力

警報機能の動作状態を出力します。

水冷可能な銅筒製加熱コイル

加熱コイルには非常に大きな高周波電流が流れて発熱しますので、その発熱を防ぐため銅筒内に冷水を通して冷却します。(出力の小さな機種では空冷とする場合もあります。)

焼嵌め・焼鈍・焼入・ろう付けなどの「直接加熱方式」や、誘導加熱した熱板にて樹脂の溶着を行う「間接加熱方式」に利用されます。誘導加熱したナットを樹脂に挿入する金属ナットインサートにも多く採用され、インテークマニホールドなど打点数の多い製品では、複数台を並べる方式やロボット搭載の自動機にて利用されています。
またこの電磁誘導ウェルダーは、アルミラミネートフィルムによるマヨネーズや乳酸菌飲料の封止、医療用カテーテルチューブの溶着やフレア加工にも使用されています。

誘導加熱使用例
誘導加熱使用例
ナットインサート①
誘導加熱使用例
ナットインサート②
誘導加熱使用例
ナットインサート③

代表的なアプリケーション

■自動車
金属のナット・カラーを加熱し、樹脂部品に圧入
回転軸やギアへの焼入・焼嵌め
ワイヤーハーネス・ホース類のはんだ付け
ロータなどのコーティング剤や塗料の乾燥
■医療
注射針や縫い針の強度向上のための焼入
医療用カテーテルの先端加工(フレア加工)
カテーテルチューブの突合せ溶着
■刃物
刃物の焼き入れや応力除去の焼鈍し(アニール)
■電機・電子
モーターコアの焼嵌め・焼鈍し(アニール)
スピーカーなどのパンチングネットの加熱インサート
線材の被覆剥がし
■食品
瓶詰インスタントコーヒーやマヨネーズの封止(アルミラミネートフィルムの加熱)

型式 UHT-500MC UHT-502 UHT-1002 UHT-1500 UHT-5002
出力(W) 500 1000 1500 5000
発振周波数(kHz) 50 150 30
電源入力 AC100V 8A AC100V 12A AC200V(単相) 15A 200V(三相) 15A
冷却方式 空冷(コイルは仕様により水冷0.5~1.5リットル/min) 水冷1.0~1.5リットル/min 水冷1.0~2.0リットル/min
発振器寸法
H×W×D(mm)
80×260×200 70×180×220 95×200×260 136×214×406 195×335×600
発振器質量(kg) 2.3 2.0 2.5 5.5 18.0
マッチングトランス寸法WxDxH(mm)
72×100×110 56×117×120 87×117×120 120×161×167 160×160×285
マッチングトランス質量(kg) 1.2 1.0 1.2 2.8 7.0

※記載されている製品は、予告なく仕様・寸法が変更になる可能性がございます。

装置構成イメージ図""

イメージ図の為、実際の装置は型式により形状が異なります。