小型発振器ユニット用 振動部切替器 JⅡ-GTS

小型発振器ユニット用 振動部切替器 JⅡ-GTS
小型発振器ユニット用 振動部切替器 JⅡ-GTS

1概要

カテゴリ
超音波応用技術
製品分類
超音波ウェルダー 発振器ユニットモデル
振動部切替器は1台の超音波発振器に対して複数個の振動部を逐次切り替えて利用するための装置です。切り替えは、超音波発振器の溶着条件設定番号を変更することにより行います。切替器1台で2~4個の振動部を切り替えることができ、さらに複数台を併用することにより最大16個の振動部を切り替える事が可能です。

2製品の特長

・発振器1台で最大16chの切り替えに対応可能
・溶着条件設定番号と連動しているため、振動部ごとの条件設定が可能
・独立したユニットであるため増減も自由
・28kHz/39kHzの混在切替も可能(470/970WSAの場合)

3製品詳細

例えば

16箇所溶着するのに必要な発振器の台数で比べてみます。

切替なし【全箇所同時溶着可能】

溶着1箇所につき発振器を1台準備する必要があります。同時に全ての溶着を開始出来るため、マシンサイクルを最も短くできる構成ですが、発振器設置用の棚が必要になるなど、導入時のコストが大きくなる傾向にあります。

4箇所切替【4箇所同時溶着×4回】

発振器1台につき4箇所を切替えて溶着する場合です。要求されるマシンサイクルとコスト面のバランスによって切替数を決定します。振動部切替と同時に溶着条件の切替も可能です。

発振器最小数化【1箇所溶着×16回】

発振器を最小限にし、導入コストの低減を最優先する場合です。その代わり、1箇所ずつ溶着していくのでマシンサイクルは最も長くなります。

※どのケースでも振動部は溶着点数分(16本)必要です。

振動部を切り替えることで、発振器1台で複数個所を溶着

多軸搭載に便利なユニットもご利用下さい。

「多軸ユニット」とは・・・
複数個所を同時並行または切り替えながら溶着する際に振動部を設置するために必要となるユニットです。

シリンダー式

レギュレータにより個別に圧力調整ができるため、精密部品の溶着など圧力管理が必要な部分に使用します。

  • ロボット個体差に対する圧力条件の微調整が可能
  • 主にボスカシメを行う際に使用
バネ加圧式

細やかな圧力管理を必要としない場合に使用します。
ユニット毎の加圧用エア回路を必要としないため、導入コストを抑えることも可能です。

  • 低圧で溶着する部位に使用
  • エア回路を使用しないため、低価格で製作可能
  • 主に吸音材の溶着に使用

自動機一式でのご依頼も承ります。

カセット(上下治具)

「カセット」とは・・・
多軸ユニットを搭載した上治具と製品をセットする下治具を組み合わせた状態です。
[採用例]
バックドア(リアゲート)・ドアトリム・ラゲッジサイド(リアサイド)・吸音材

カセットの段取り替えで複数種の型に対応可能
 装置内のダイリフターによりスムーズな入れ替えが可能です。
ポカヨケ対応
 カセット内にセンサを設置し、セットミスによる製品不良を防止します。
周波数違いや他工法の同時使用が可
 28kHz/39kHz(超音波)の混在設計が可能です。
 また、インパルスウェルダーを併用することも可能です。
産業用ネットワークにも対応
 EtherNet/IPや、CC-Link IE、CC-Linkなどのモジュールをオプションで追加可能です。
 データ通信規格の統一や大幅な省配線化に貢献します。

超音波多軸溶着機
  • 複数のホーンを並べ、1度に多打点の溶着を行うことによりサイクルタイムの短縮に貢献します。

[採用例]
バックドア(リアゲート)・ドアトリム・ラゲッジサイド(リアサイド)・吸音材

超音波表皮巻き込み機
  • 溶着部周囲への熱影響が少ない
  • 作業スペースの縮小(塗布ベース、乾燥炉工程が不要)
  • 生産終了後洗浄などの工数を削減可能

[採用例]
フロントピラー・ドアトリム・サンバイザー・アームレスト

振動部切替器 JⅡ-GTS-014
出力数 4
複数台併用 最大4台
外形寸法W x D x H(mm) 200x50x200
質量(kg) 約1.0
対応機種 SONOPET JⅡ400/401/900/901シリーズ(製品詳細ページはコチラ

※イメージ図の為、実際の装置は型式により形状が異なります。

オプションパーツ

多軸ユニット

カセット(上下治具)

別置き外部I/Oユニット