インパルスウェルダー

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1概要

カテゴリ
熱応用技術
製品分類
インパルスウェルダー
ヒータチップに低電圧・大電流を流しヒータチップを発熱させて、熱可塑性プラスチックを熱溶着する装置です。ボスカシメ、スウェージング、先端封止などに使用されます。一般的なヒーターと比べ、瞬時に加熱し、短時間での冷却が可能で、無振動方式であるため、LEDや基板などの繊細な部品を組み付ける工程にも使用できます。
付帯設備として、自動機搭載タイプもしくはハンドタイプと使用用途に合わせてラインアップしています。

2製品の特長

・微細なワークに適した無振動方式
・安定した溶着を可能にする多段加熱制御
・最小分解能0.01secの時間制御設定
・瞬間加熱により通電時間が少なく、電気を浪費しない

3製品詳細

共通機能

微細なワークに適した無振動な溶着を実現

瞬間加熱されたヒータチップの先端で直接樹脂を溶融でき、ワークに振動の影響を与えず、微細な加工が可能です。

位相制御方式での電流制御

SCRによる位相制御方式により、ヒータチップに流れる電流を細かく設定できます。

安定した溶着を可能にする多段加熱制御

加熱工程は「1次加熱-1次溶着-2次加熱-2次溶着」の設定が可能です。ワークに奪われる熱を各溶着工程で保持することにより、最後まで安定した溶着が可能となります。

多段加熱制御イメージ図
後加熱設定により樹脂の食いつきや糸引きを抑制

ヒータチップ離脱時に再加熱することによって樹脂の食いつきや糸引きを防止します。離脱時の負担を軽減し、ヒータチップやワークの損傷を防ぐ効果もあります。

最小分解能0.01secの時間制御設定

マイコン搭載により、各工程は0.01秒単位での時間制御が可能です。

作業性のよい外部I/Oインターフェース

外部I/Oの接続にはスクリューレス端子台を採用し、配線作業の負担を軽減します。

TPH/TPH-Sタイプ

冷却機能標準搭載

冷却用のエア供給が可能な電磁弁を標準搭載。加熱工程に連動した冷却動作を可能としています。

ヒータホルダ部はハンドタイプと自動機搭載タイプを選択可能

TPH-Sタイプ

ヒータチップの温度制御

温度制御により繰り返し精度が向上し、溶着品質が安定します。日常メンテナンスの目安にもなります。

TPH-CSタイプ

トランス別体型で自動機設計の自由度が増します。

出力部を外付けとし、操作部と電力調整部のみで構成した分離型制御ユニットです。

超音波ウェルダーのような振動を与えることがないため、振動に弱い電子基板やLEDのカシメ溶着にも適しています。また、不織布やフィルムの溶着も可能です。ボスカシメ(リベッティング)や外周カシメ(スウェージング)、先端封止やシールなど用途は多彩です。

使用例

代表的なアプリケーション

■自動車
ランプ類・内装部品(ドアトリム・吸音材など)
■電機・電子
基板・LED・レンズ・トナーケース・インバーター
■包装・容器
アルミラミネート品・製袋(樹脂フィルム)

型式 TPHシリーズ TPH-Sシリーズ TPH-CSシリーズ
TPH500 TPH1000 TPH1000S TPH-CS10A
入力電源(V) AC100 AC200 AC200 AC100~240
定格電流(A) 5 5 10 ※1
供給エアー圧 0.7MPa以下(供給口:φ6 出口:φ6) 0.7MPa以下
制御方式 電力/時間 電力/時間/温度 電力/時間
トランス電源 〇(5段階)
冷却装置 信号出力端子のみ
外形寸法WxDxH(mm) 220×230×178 290×250×170 85×185×178 ※2
重量(kg) 6.3 7.7 10.5 1.6 ※2

※1.トランスの能力による
※2.トランス含まず

※記載されている製品は、予告なく仕様・寸法が変更になる可能性がございます。

装置構成イメージ図