レーザの種類と用途

POINT

レーザの分類名を見れば、使用している媒体がわかる

レーザは媒体によってレーザ光の波長が異なり、波長によって得意とする加工が異なります。 これはレーザ加工の対象となる物質の波長透過率や吸収率、反射率などの違いによるもので、 対象や加工内容によってレーザの種類を選択する必要があります。

レーザの種類と加工との関係性

レーザは何を媒体とするかによってさまざまな種類が存在し、媒体の名前がそのままレーザの分類名になっています。媒体によってレーザ光の波長が異なり、波長によって得意とする加工が異なります。(※厳密には、波長以外に出力やパルス幅、スポット径などによっても差が出るケースがある)

これはレーザ加工の対象となる物質の波長透過率や吸収率、反射率などの違いによるもので、対象や加工内容によってレーザの種類を選択する必要があります。プラスチックを対象とした加工で主に用いられるのはCO2レーザと半導体レーザで、カットにはCO2レーザ、溶着には半導体レーザというように対象と加工内容によって適するレーザの種類は異なります。

レーザ切断

レーザ切断には、波長10.6μm前後のCO2レーザを用います。
遠赤外線の波長を持つCO2レーザは、材料の色に関わらず、透明樹脂に対しても高い吸収率を持つため、各種プラスチックのカットに用いることが可能となります。

レーザ溶着

溶着には波長940nm前後の半導体レーザを用います。
近赤外線の波長を持つ半導体レーザは、可視光を透過する材料(透明の材料)には吸収されず、可視光を吸収する材料(濃色の材料)には吸収され、発熱します。熱伝導により透過材も発熱・融解することで、透過材と吸収材の融解部が混ざり合い、冷却固化して接合します。よって、溶着面は加圧により密着している必要があります。

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