POINT
さまざまな分野で活躍するレーザ加工技術
樹脂の二次加工において、レーザは「溶着」と「切断」に用いられています。
例えばCO2レーザは樹脂加工(主に切断)、半導体レーザは樹脂溶着、ファイバーレーザは板金加工などです。
自動車業界、医療業界、食品の包装など、多種多様な製品の加工に用いられ、その汎用性の高さが評価されています。
業界別の加工事例
自動車—— バンパーへの穴あけ加工
自動車のバンパーにはセンサーやナンバープレート、オプションパーツなどさまざまな部品が取り付けられています。それらの取付穴は成形後に穴あけ加工を施す必要があります。そのような現場で当社のLHUが大きく貢献しています。バンパーのような大型立体成形品を加工する場合には、産業用ロボットにLHUを搭載します。
CO2レーザは塗装面を含むバンパー(PP)への吸収率が非常に高く、効率的に加工できます。また塗装色による吸収率の変化が少なく、すべての車種で安定した生産が可能です。
加工対象:バンパー(PP製)、厚み3mm程度
加工内容:センサーなど取り付け部の穴あけ。形状は丸や四角など多種多様
使用機種:LHU-100XY / LHU-250JXY
医療—— カテーテルチューブの加工
医療の現場においてさまざまな検査・治療に用いられるカテーテルは現代医療を支える重要な医療器具の一つとなっています。特にカテーテルチューブは用途上、段差やバリなどの発生が許されず、加工方法の改善が求められていました。当社のMS-UPLは3種類の波形選択が可能で、レーザ照射部のHAZ(熱影響域)を最小限に抑えた非熱的で高品質な加工を実現しました。

加工対象:カテーテルチューブ
加工内容:カテーテルチューブへの穴あけ加工など
使用機種:MS-UPL-01
エレクトロニクス—— 半導体基板の製造工程
現在のほぼすべての産業を支える半導体、その製造過程にも当社の設備が活用されています。1枚の大きな基板から小さな基盤のサイズに分割する際、そのサイズに合わせた切り取り線を入れるスクライビング(スクライブ加工)と呼ばれる工程が必要になります。当社ではレーザによる高精度なスクライビングを可能にするレーザスクライバLS-Cシリーズを提供しています。非接触加工であるレーザ加工は基板へのダメージを最小限に抑えることができます。ダメージ低減機能やマルチショット機能など、他社にはない高品質化を実現する機能を搭載しています。
加工対象:各種セラミック基板
加工内容:CADで作成された加工ライン上のスクライブ(ミシン目状のハーフカット)、フルカット
使用機種:LS-C150 / LS-C250
その他
樹脂×金属の接合
軽量化や高機能化を目的とした樹脂材料と金属材料の接合は当社にお任せください。金属表面への前処理から接合まで、材質や形状に合わせたご提案が可能です。

透明溶着(透過材同士の溶着)
「レーザでは透過材同士の溶着はできない」—— この常識は過去のものです。当社ではかねてから透明溶着の研究を行っており、薬剤を塗布する方法や特殊な波長のレーザを使用する方法など、複数の解決策をご用意しております。
